TidBITS の長期スポンサーとして、デザイナー、開発者、そしてあらゆる分野の地図作成マニアのための Mapbox マッピングプラットフォームを開発する Mapbox 社を新たに迎えることができ、大変嬉しく思います。Mapbox は個人ユーザー向けではありませんが、モバイルアプリや Web ベースのアプリに位置情報機能を統合したい人にとっては魅力的なサービスです。
Mapboxは、西アフリカのマラリアのマッピングからアフガニスタンの選挙追跡まで、位置情報データを通じて国際NGOがデータドリブンな意思決定を行う支援からスタートしました。オープンソースのツールとデータを活用し、2011年にプラットフォームを立ち上げました。ホワイトハウス、連邦通信委員会、教育省を初期のエンタープライズ顧客として獲得し、その後まもなくNPRやFoursquareといった組織がMapboxのマップを統合しました。以来、Mapboxはオープンなアプローチを維持し、OpenStreetMap(地図版Wikipediaと考えてください)のオープンマッピングデータを活用し、OpenStreetMapのマップエディターであるiDを含むすべてのツールをオープンソース化しています。
位置データに関わるあらゆる事柄と同様に、プライバシーは重要な問題です。Mapboxは電子フロンティア財団(EFF)と協力し、あらゆる面で適切な対応を徹底しました。具体的には、すべてのユーザーがデータ収集をオプトアウトできるようにすること、モバイルデバイス上でのデータの保存時間を60秒以下にすること、収集したデータはオンラインで集約し、24時間以内に詳細を破棄すること、そして従業員であっても保存データへのアクセスを制限していることなどです。これは、OpenStreetMapプロジェクトにデータをフィードバックする際に、貢献者のプライバシーに影響を与えることなく、データを提供できるように配慮された設計です。
Mapboxの豊富なデザインオプションと機能は、アプリで位置情報データを利用したい企業に人気です。iOSやMacアプリにMapboxを追加するのにたった1行のコードで済むのも魅力です。例えば、PinterestのプレイスピンはMapboxのカスタムマップを利用しており、フィナンシャル・タイムズもカスタムマップを使用しています。
Mapboxは、アクティブモバイルユーザー5万人、Webビュー5万回までのユーザーには無料でご利用いただけるため、小規模開発者にも人気です。その他のプランとしては、月額5ドルのベーシックプラン、月額49ドルのスタンダードプラン、月額499ドルのプレミアムプランに加え、大規模ユーザー向けのカスタムエンタープライズプランもご用意しています。
コーディングなしでMapboxの機能を試してみたい方には、2つの簡単な方法があります。どちらも無料です(ただしアカウントが必要です)。オンラインのMapbox Editorでは、地図のスタイルを選択したり、マーカーやインタラクティブ機能を追加したりできます。より柔軟な操作性を求めるなら、オープンソースのMapbox Studioアプリがあります。私は地図作成に詳しいわけではありませんし、デザイナーでもありませんが、Garmin Forerunner GPSウォッチのデータを使って、ランニングルートの地図(パイレーツ風!)をわずか数分で作成できました。
TidBITS と Apple コミュニティをサポートしていただいた Mapbox に感謝します。