Appleは、先月リリースされたAppleマップに続き、Apple Podcastsがウェブでも利用可能になったと発表しました(「Appleマップがウェブ版ベータ版で登場」2024年7月24日記事参照)。これは、仕事でWindowsを使わざるを得ないAppleユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。
podcasts.apple.com からアクセスできる Web ベースの Podcast クライアントは、ウィンドウ サイズに応じて、iPhone、iPad、Mac 上の Apple のネイティブ Podcasts アプリと見た目も動作もほぼ同じです。
サインインをご希望でない方も、数百万ものポッドキャストを無料で聴いたり、トップチャートを閲覧したり、Appleの編集コレクションを活用したりできます。Apple IDでサインインすると、ライブラリ、次のおすすめキュー、サブスクリプションにアクセスできます。サインインしたユーザーは、番組をフォローしたり、再生の進行状況を保存したりすることもできます。
Appleがなぜ突然、自社のアプリやサービスの一部にWeb版を提供し始めたのか、正直言って少し不思議に思います。Appleが何年も前からWeb版の開発を始めたのには理由があります。GoogleやSpotifyは長年、優れたWebアプリを開発してきました。いくつかの可能性が考えられます。
- エコシステムへの注力:かつては、サービスをAppleデバイスに限定することが売上向上につながると考えられていた。Appleは今後、新規ユーザーを獲得し、既存のクロスプラットフォームユーザーを維持する手段として、Apple以外のデバイスへのサービス開放を検討するかもしれない。
- 将来の広告収入:マップもポッドキャストも今のところAppleに大きな収益をもたらしていないものの、一部の専門家はAppleが両サービスに広告を表示する計画があると示唆している。もし実現すれば、マップとポッドキャストがApple以外のデバイスでも利用可能になり、広告インプレッション数は増加するだろう。
- 規制圧力の軽減:マップとポッドキャストを Apple 以外のユーザーに公開すると、Apple がユーザーを自社のプラットフォームに閉じ込めているという認識が軽減され、消費者の選択肢を増やすことを目的とした規制に反対する議論にも役立つ可能性があります。