ARM版Windows 10を搭載したM1ベースMacでWindowsアプリを利用するための道

ARM版Windows 10を搭載したM1ベースMacでWindowsアプリを利用するための道

Appleの新しいM1チップがIntel製品に比べて優れている点は数多くありますが、ARMベースのApple Siliconには大きな欠点が一つあります。それは、Microsoft Windowsの仮想化に対応していないことです。しかし、希望はあります!Martin Nobel氏がYouTube動画を公開し、オープンソースのQEMUエミュレーションソフトウェアを使ってM1ベースのMac mini上でWindows 10 on ARMのWindows Insiderビルドを動作させている様子を紹介しています。Microsoft側の最適化が不十分であるにもかかわらず、エミュレートされたWindows 10 on ARMは、MicrosoftのSurface Pro Xよりも優れたベンチマークスコアを記録しています。

現在、ARM版Windows 10は購入できません。Windows Insiderプログラムのメンバーでない限り、SurfaceタブレットなどのARMマシンにプリインストールされた状態でのみ公式に提供されます。AppleはM1ベースのMacでARM版Windows 10を動作させることにオープンであると発表していますが、それを実現できるのはMicrosoftだけです。Microsoftがグラフィックアクセラレーションを追加すれば、パフォーマンスはさらに向上するでしょう。

ARM版Windows 10はどれほど便利になるのでしょうか?IntelベースのWindowsアプリのエミュレーション機能を備えているため、パフォーマンスの低下はあるものの、驚くほど多くのWindowsアプリが変更なく動作するはずです。ARM版Windowsはこれまで32ビットIntelアプリをサポートしてきましたが、Microsoftは今年初め、11月にWindows Insider ProgramのWindows Insider Programで64ビットアプリのエミュレーション機能を提供すると発表しました。つまり、ゲーム以外のWindowsアプリのほとんどが最終的にはApple Silicon搭載Macで使用できるようになるようですが、最終的な判断はMicrosoft次第です。

オリジナル記事を読む

Idfte
Contributing writer at Idfte. Passionate about sharing knowledge and keeping readers informed.