Appleのプライバシー保護に新たな一歩が踏み出されました。先日発売された2020年モデルのiPad Proには、マイクをハードウェアで切断する機能が搭載されています(「地獄の門出:Appleの新型iPad Proはトラックパッドに対応」、2020年3月18日参照)。Appleは次のように説明しています。
MFI 準拠のケース (Apple が販売しているものを含む) を iPad に取り付けて閉じると、マイクがハードウェアで切断され、iPadOS のルート権限やカーネル権限がある場合でも、あるいはファームウェアが侵害された場合でも、マイクのオーディオ データがソフトウェアで利用できなくなります。
Appleの「2020年以降のiPadモデル」という表現は、将来のiPadにもこの機能が搭載されることを示唆しています。この機能は、T2セキュリティチップを搭載したAppleラップトップには以前から搭載されています(2019年4月5日の記事「T2チップはMacの使用に何をもたらすのか?」参照)。Appleは、この機能は蓋が閉じているときにカメラが遮られるため、カメラを切断するものではないと説明しています。マイクの切断にはケースが必要なので、iPadでも同様の理由が考えられます。
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