Macで作る数学アート

Macで作る数学アート

2006年9月22日号のサイエンス誌の表紙には、グラフィックアーティストのリュック・ベナールと数学者のリシャール・パレによる美しい作品「静物:卓上の5つのガラス面」が掲載されていますが、これは写真でもPhotoshopで作成したイラストでもありません。掲載されている5つの物体は、Macintoshのフリーソフト「3D-XplorMath」で作成された、有名な数学的曲面です。リュック・ベナールはこれらの物体を3Dレンダリングソフト「Bryce」にエクスポートし、ガラスのような質感を与えて、仮想のガラス張りの木製卓上に配置しました。

この画像は、サイエンス誌と国立科学財団が共同で主催した 2006 年科学・工学視覚化コンテストのイラストレーション部門で最優秀賞を受賞したものです。

カリフォルニア大学アーバイン校の著名な数学教授であるリチャード・パレ氏は、1997 年から数学可視化プログラム 3D-XplorMath (旧称 3D-Filmstrip) の開発に携わってきました。このプログラムでは、興味深い数学オブジェクトのギャラリーを閲覧できるほか、さまざまなパラメータや表示オプションを変更して、さらに実験を進めることができます。3D-XplorMath は、Mac OS 9 および Mac OS X で Carbon アプリケーションとして実行され、12.3 MB の無料ダウンロードが可能です。

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