iPadを切り倒す

iPadを切り倒す

Macworld Expoで講演する特典の一つに、「スピーカーバッグ」があります。これは、素晴らしい仲間入りをするよりは格段に劣りますが、講演者にはイベントでの講演料は支払われません。IDG World Expoは、講演者への報酬として、出展ベンダーからの製品、デモ、ソフトウェアライセンス、特別オファーなどを詰め合わせた大きなダッフルバッグを、講演者全員に配布しています。これは、講演者の多大な労力への報いであるだけでなく、主催者が影響力のあるライター、編集者、業界関係者に製品を届けるための巧みな仕掛けでもあります。

今年は、iPadケースに挟まっていた、少し重めのゴム引きプラスチックの円形の塊が目に入りました。上部は斜めにカットされていて、真ん中から縦に切り込みが入っていました。最初は、安っぽい名刺入れか何かかと思って無視していたのですが、スピーカーバッグの中で一番よく使うアイテムになりました。

このホッケーのパックが変形したような突起物は「スタンプスタンド」と呼ばれ、iPadを3つのポジションのいずれかで保持するように設計されています。iPadを斜めの上部に置いて、オンスクリーンキーボードを45度の角度で入力します。または、iPadの端の1つを垂直のノッチにセットして、iPadを直立させます(映画を見るときなど)。切り欠きは2段階になっているため、直立位置のiPadを少しずらすと、さらに角度を後ろに傾けることもできます。スタンプスタンドの前面の切り欠きにより、iPadを縦向きに直立させた状態でiPadのホームボタンにアクセスできます。


昨年、初代iPadを使い始めた頃は、作業中にiPadを置くのに苦労しました。iPad DockはiPadの縦向きにしか対応しておらず、DockコネクタからiPadを取り外すには両手で引き離さなければなりませんでした。結局、中学生の頃に姉が作ってくれた木製のブックホルダーにiPadを立てかけることになっていました。

iPadにAppleの黒いiPadケースを装着した後、iPad Dockは完全に使えなくなってしまいました。カバーをかけたiPadをドックに収めるスペースが狭すぎるからです。一方、Stump Standは、オリジナルのiPadをAppleケースに入れたまま(フラップを開いた状態で)立てて置くことができます。さらに、縦向きにも横向きにも立てかけることができ、持ち上げたい時はStumpから簡単に持ち上げられます。重量のあるベース(8.5オンス、241グラム)のおかげで、Stumpが机の上で動くのを防ぎます。

Stump StandはiPad 2でも使えます。Smart CoverをiPadの背面に平らに折りたたんだ状態でも使えますが、完全に立てた状態では革製のSmart Coverにはフィットしません。ポリウレタン製のSmart Coverなら、少し力を入れるだけでぴったりフィットします。少し傾けた「傾けた」状態では、どちらのカバーでも問題なく使えます。(もちろん、Smart Coverのマグネットラッチは簡単に外れるから、カバーを脇に置いておくのも簡単です。)実際、StumpはiPad以外にも使えます。iPhoneやiPod touchからKindleまで、くさび形に収まるあらゆるデバイスを立てかけることができます。

過去6週間、私はiPad関連のプロジェクトに取り組んできました。新しい著書「Take Control of Media on the iPad, Second Edition」と、iBookstoreでiPad 2に関する初の電子書籍「Meet the iPad 2」(どちらも現在発売中)、そして近々出版予定の紙媒体と電子書籍の「The iPad 2 Pocket Guide」(こちらは数週間以内に発売予定です)です。その間、私は常時3台ものiPadを持ち上げては休ませ、同期させ、タイピングする必要がありました。Stump Standは1台しか持っていませんが、
iPadで何かを素早くテストし、Macで文章を書いている間はスタンドに置いておき、さらにテストが必要な時にまた持ち上げることができるのは、とても便利です。

私のStump Standは黒(背面に小さなMacworld 2011のロゴがあり、Macworldがカスタムブランド化に対応していることを示しています)ですが、赤、ピンク、緑、青、ライトグレーも用意されています(最後の2色はこの記事を書いている時点で売り切れのようです)。Stumpの価格は22ドルですが、現在Macworldでは黒2台で40ドルの特別セールを実施中です。

Idfte
Contributing writer at Idfte. Passionate about sharing knowledge and keeping readers informed.