ネガティブなニュースの泥沼に溺れるのは、歴史上かつてないほど容易になっています。悲しくなったり、不安になったり、怒りを感じたりするであろうニュースを読む行為を表す新しい言葉さえも生まれました。ドゥームサーフィンやドゥームスクロールです。普段は有害なメディアの渦、特にソーシャルメディアの泥沼にはなるべく関わらないようにしていますが、パンデミックという不確実な時代において、新型コロナウイルスの動向を読むことは、日々の生活を計画し、評価するために不可欠なものに感じられます。
しかし最近、Future Crunchという、4年前に創刊されたばかりのメールニュースレターを見つけました。これは、ポジティブなニュースを発信する、とても新鮮な内容です。燃え盛る建物からペットを救う勇敢な市民たちの心温まる記事ではなく、人類が実際に世界を大きく改善できるという証拠が満載です。毎号、オリジナルの記事の1~2文の要約とリンクが多数掲載されています。
内容は TidBITS で取り上げているものよりはるかに幅広く、Future Crunch のキャッチフレーズは「科学、テクノロジー、そして知的な楽観主義」です。とはいえ、いくつか聞き覚えのあるトピックもあるでしょう。最新号では、Apple が 2030 年までにサプライチェーンと製品ライフサイクル全体をカーボンニュートラルにするという誓約について触れています。また、同号には、オープンソースホストの Github が、アクティブな公開コードリポジトリをすべて収録した 21 テラバイトのデジタルフィルムを北極圏の山の地下に埋めたというニュースも掲載されています。非常に興味深い内容で、毎号届くのを楽しみにしています。そして、興味のある記事を読む時間も作っています。
これまでFuture Crunchは完全に無料で、任意の寄付(10万ドル以上)が慈善団体に寄付されていました。良いニュース記事は引き続き毎週公開されていますが、Future Crunchの制作陣は大規模なカンファレンスでの発表の仕事が事実上なくなったため、今後数ヶ月以内に有料コンテンツを追加する予定です。私はまだ有料コンテンツを見ていないので、どちらが良いかは分かりませんが、とりあえず無料のメールニュースレターに登録することをお勧めします。数十年にわたりオンラインジャーナリズムの世界で生計を立ててきた者として、Future Crunchのスタッフの今後の活躍を祈っています。