iPhoneの売上成長が鈍化する中、Appleにとって利益率を維持するために供給コストを削減することがますます重要になっています。そこでAppleの調達担当副社長であるトニー・ブレビンズ氏がその役割を担います。ウォール・ストリート・ジャーナルのトリップ・ミックル氏が、ブレビンズ氏と、Appleにとって最良の取引を獲得するための彼の強硬な戦略について解説しています(ウォール・ストリート・ジャーナルの有料記事を読み進められない方は、AppleInsiderに分かりやすい要約があります)。
Apple はモデムチップをめぐって Qualcomm と波乱に満ちた関係を築いてきたが、その中心にいたのが Blevins 氏だ。
ブレビンス氏と頻繁に取引のあるクアルコムでは、幹部らは、同氏が頼み事をする際には友好的であり、値下げを迫る際には計算高く、クアルコムが要求を無視すると厳しく対処する姿勢をとっていると感じていた。
ブレビンズ氏は、アップルの新本社キャンパスに複数のガラスサプライヤーを香港のホテルに招待し、別々の会議室に座らせ、部屋から部屋へと渡り歩き、しばしば数字を偽装するといった戦略で、アップルに数億ドルの損害をもたらした。また、ブレビンズ氏はアップルの厳格な秘密保持規定の執行も担当しており、違反した場合、サプライヤーは5,000万ドル以上の罰金を科せられる可能性がある。
ブレビンス氏やアップルの強引なやり方を厳しく非難する前に、ビジネスの世界は往々にして残酷であり、あらゆる大規模で成功している企業にはブレビンス氏のような高位の幹部がおり、また必要としているということを認識することが大切だ。
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