Facebookがインターネットから消えた経緯

Facebookがインターネットから消えた経緯

2021年10月4日東部時間正午頃、Facebook、Instagram、WhatsAppが突然インターネットから消え、ほぼ一日中オフライン状態が続きました。Facebook以外では原因はまだ解明されていませんが、インターネットインフラ企業のCloudflareが原因を説明しています。原因は、あまり知られていないものの重要なネットワークプロトコルであるBorder Gateway Protocol(BGP)に遡ります。

BGPは、大規模ネットワークが互いにパケットのルーティング方法を指示できるようにします。2021年10月4日の早朝、FacebookのDNSサーバーへのルートを撤回し、事実上オフラインにするBGPメッセージが送信されました。DNSはDomain Name System(ドメインネームシステム)の略で、ユーザーが[removed-link]FacebookのIPアドレスを覚えて入力する代わりに、入力するだけでサイトにアクセスできるようにするインターネットプロトコルです172.67.213.57。グローバルDNSサーバーが適切なIPアドレスとのマッチング方法を認識しなければfacebook.com、Facebookサーバーに接続することはできませんでした。

一日を通して、Apple Pay、Gmail、Twitter、そして携帯電話キャリアなど、多くのサービスで断続的な障害が報告されました。これは、Downdetectorのスクリーンショット(下記)からも確認できます。これは、アプリとユーザーがFacebookへの接続を試み続けたため、DNSサーバーに負荷がかかり、インターネット全体に影響が及んだためと考えられます。Facebookは約5時間後にサーバーのルーティングとルックアップの問題を解決し、Instagramは約1時間後に復旧しました。

ダウンディテクターがFacebookの障害を表示

Cloudflare のブログ投稿では、この日の教訓が簡潔にまとめられています。

今日の出来事は、インターネットが何百万ものシステムとプロトコルが連携して動作する、非常に複雑で相互依存的なシステムであることを、改めて思い起こさせるものです。世界中の約50億人のアクティブユーザーにとって、インターネットが機能し続けるのは、信頼、標準化、そして主体間の協力が中心となっているのです。

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