102歳のジョージ・ジェデノフが自伝を出版

102歳のジョージ・ジェデノフが自伝を出版

ジョージ・ジェデノフの写真

写真提供:ジョージ・ジェデノフ

数か月前、私たちは TidBITS 読者の George Jedenoff 氏へのインタビューを掲載しました。彼は当時 101 歳で、現在は 102 歳です。彼は、幼少の頃に両親と共にロシア革命から逃れ、スタンフォード大学を優秀な成績で卒業し、第二次世界大戦に従軍した後、米国に戻って鉄鋼業界で出世し、Kaiser Steel の社長に就任するまでの自身の人生について、簡潔に語っています。

『My Centenarian Odyssey』の表紙

Daring Fireball やその他のサイトからのリンクのおかげで、この記事(2019年6月17日付け「George Jedenoff:101歳のTidBITS読者」)は、今年最も人気のある記事の一つとなりました。記事の中で、GeorgeはiMacを使って自伝を執筆していると語っています。彼の人生と時代についてもっと詳しく知りたい方は、136ページの『My Centenarian Odyssey』がApple Booksで無料で読めます。

ジョージは Pages で本を執筆しましたが、EPUB にエクスポートして Apple Books で出版する段階になると行き詰まってしまいました。そこで Apple サポートに依頼することにしたジョージは、非常に忍耐強い技術者たちが少なくとも 8 時間をかけて原稿を EPUB に変換し、Apple Books にアップロードしてくれたと私に話してくれました。どうやらこれは Apple の社員にとっても簡単な作業ではなかったようで、画像の問題から、より一般的なリフロー型の EPUB ではなく、固定レイアウトの EPUB として本を保存せざるを得ませんでした。ジョージはその大変さに心を痛めていましたが、私が彼に説明したように、Apple のバックエンド システムは、私たちが日常的に目にするインターフェースよりもはるかに扱いにくいことが多いのです。それでも、彼は本を出版できて喜んでおり、孫が Windows ユーザーも読めるようにエクスポートを手伝ってくれました。

この本は今、半分ほど読み進めていて、最後までざっと読みました。ジョージが大恐慌時代に育ち、スタンフォード大学で働きながら生きてきた様子から始まり、非常に興味深い内容です。本書の大部分は、ジョージが鉄鋼業界で過ごした日々に充てられており、かつて世界最大の企業だったUSスチールの経営陣の内部事情についても、詳細な記述が数多く盛り込まれています。また、カクテルパーティーでのエピソードも数多く紹介されており、グアムを探検中に水牛に助けられた話は特に注目に値します。そして、長いキャリアの中で集めた切り抜きや証言集のスキャン画像で本書は締めくくられています。

Idfte
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